非医療ホワイトニング(セルフホワイトニング)と歯科医院のホワイトニングの違い

みなさまこんにちは
岡山県倉敷市にあるオーラルヘルスとホワイトニングサロンだいだいのオーナー歯科衛生士 鹿嶋です

私は現在まで岡山県内の歯科医院で歯周病初期治療と予防で患者さんの口腔内をみています

たまに患者さんからホワイトニングについてご質問があるのですが、
「最近美容院とかで“ホワイトニングしてます”とかあるけど、鹿嶋さんどうおもう?」

歯科医院で行われているホワイトニングと、街中で専門の資格をもっていない方が経営されているホワイトニング(セルフホワイトニング)とでは、使用する薬液、機器材、手順などまったく違うのですが、そのことがわかりにくいようで、金額もそれぞれ違いますので、どういうこと?とおもわれるのも当然です

私の個人的な感想ですが、ほとんどの一般の方はホワイトニングそのものの知識がそこまで詳しくなく、理解されている方は少ないようにおもいます

ということで、歯科衛生士として記事を書きましたので、みなさまの参考になれば幸いです

まず、歯科医院で行うホワイトニングには3つ方法があります
◇オフィスホワイトニング
◇ホームホワイトニング
◇デュアルホワイトニングです

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは歯科医院の中で施術されるホワイトニングです
歯科の国家資格を持っている歯科医師または歯科衛生士が歯に薬剤(過酸化水素、過酸化尿素など)を塗布し、光照射(医療機器)を行います
事前に歯石除去、歯面研磨などクリーニングを行ってから始めることが多いです
有資格者にしか取り扱いができない過酸化水素、過酸化尿素などの漂白成分を使用して、薬剤を活性化させる専用の医療機器を用いるため、歯(天然歯)そのものの内部まで薬剤が入り込み歯を白くさせますので、即効性が高く効果が実感しやすいです

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、歯科医院で歯の型をとり、透明のご自身専用マウスピースをつくります
お一人おひとりの歯列にぴったり合った専用マウスピースができあがりますので、そこに薬剤(過酸化水素、過酸化尿素など)をご自身で注入し、口腔内にセットします
薬剤は歯科医院から歯の状態に合った歯科用の薬剤が処方されます
歯(天然歯)そのものの内部まで薬剤が入り込み歯を白くさせますし、ご自宅ですきま時間に行えますのでお手軽です

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングはオフィスホワイトニング・ホームホワイトニングの2つの方法を利用して、より早く白くする方法になります

それでは、歯科医院で行うホワイトニングと非医療ホワイトニング(セルフホワイトニング)の違いをみていきましょう

簡単にまとめた図はこちらをご覧ください
歯科医院のホワイトニングとセルフホワイトニングの比較

ここからはもっと詳しく書きます

歯科医院でのホワイトニングと非医療ホワイトニング、セルフホワイトニングサロンでのホワイトニングの6つの違い

1、施術者の資格

歯科医院で行うホワイトニングでは、過酸化水素などの医薬品や医療用の器材を取り扱いますので、歯科医師の監督が必要となるため、歯科医師または歯科衛生士が直接施術を行います
非医療ホワイトニング、セルフホワイトニングサロンでは、医薬品を取り扱うことはありませんし、一般的には国家資格のない方が経営されていますので、お客さまご自身ですべてのホワイトニングの施術を行います
オーラルヘルスサロンだいだい当サロンでは、非医療ホワイトニングを行います
オーナーの私が歯科衛生士の国家資格をもっていますので、歯みがきをいたします
ホワイトニングの手順は常に付き添ってアドバイスをしながら進行いたします
使用する照射機器は国の基準を満たした波長の安全な光線のLED、つまり有害な紫外線など含んでおりませんので、何度でも継続してご利用できとても安心です

2、使用するホワイトニング薬剤の種類や濃度

歯科医院でのホワイトニングでは、オフィスホワイトニング・ホームホワイトニングとも、主に過酸化水素、過酸化尿素などの医薬品が使用されます
歯(天然歯)そのものを白くさせることができます
オフィスホワイトニングではその中でも高濃度の薬剤が使用されますので、即効性があります
ホームホワイトニングでは、オフィスホワイトニングで使用される薬剤より低濃度のものを使用しますので、ゆっくりじっくり、ご自身の歯(天然歯)そのものを白くしたい方に適しています
歯科医院でのホワイトニングでは、歯そのものに薬剤を作用させますので、場合によっては歯や歯ぐきにしみるような痛みを感じる場合があります
一過性の痛みであることがほとんどですが、お痛みが続く場合は中断して少しの間様子をみたり、歯科医院で、しみ止めの処置を相談されるとよいでしょう
それに比べ当サロンだいだいや他店のセルフホワイトニングでは医薬品を扱いませんので、歯そのものは白くはなりませんが、そのかわり痛みも出にくいです
非医療ホワイトニング、セルフホワイトニングサロンでのホワイトニング溶液は一般的には食品にも使用できる酸化チタンなどが使用されます
当サロンだいだいでは、歯の表面にホワイトニング溶液を塗布し安全なLED光照射を行い、歯・人工歯の表面に付着した汚れを分解し浮かしたものを歯みがきで取りのぞくことでご自身の歯の白さが表れます

3、ホワイトニングの頻度と持続性

歯科医院のオフィスホワイトニングでは、歯科医院により、1~数回通院が必要です
使用されるホワイトニング薬剤が高濃度ですので、1回でもかなり白くなり効果が期待できます
そのかわり後戻りが早いようです
人生のイベントごとでお写真を撮る機会などに良いとおもいます
歯科医院のホームホワイトニングは、ご自身でお好きなタイミングでホワイトニングできます
オフィスホワイトニングに比べてゆっくり白くなっていき、自分のペースですすめられますし、その分後戻りもゆるやかです
一方非医療ホワイトニング、セルフホワイトニングは、一般的には初回は1、2週間ごと数回継続されますと、ご自身の歯の白さに近づきます
そのあとは、その白さを維持されるよう、定期的に施術を受けられますと良いとおもいます
オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、セルフホワイトニングすべて個人差があります

4、費用について

非医療ホワイトニング、セルフホワイトニングは歯科医院のホワイトニングよりも安価に受けることができます
歯科医院で行うホワイトニングは、検診や歯石除去など歯のクリーニングをしたあとでないと薬剤の効果が減少しますので、その費用も必要です

5、ご予約

非医療ホワイトニング、セルフホワイトニングサロンでのホワイトニングは気が向いた時に予約をして、美容院に行くような気軽な感覚でホワイトニングできます
歯科医院のホワイトニングは、このあとに記載いたしますお食事の制限や注意事項がありますので、多少注意が必要です
かかりつけ歯科医院があり、定期的に歯のメインテナンスをされており、虫歯・歯周病治療の必要がなければ、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングをすぐに開始できるとおもいます

6、食事の制限

歯科医院のホワイトニングの場合、ご自身の歯(天然歯)そのものにホワイトニング薬剤を作用させ白くしますので、その関係でその期間はお色の濃いものをお口にされますと逆に着色をおこしやすくなります
通常24~48時間はお色の濃いもの、たとえば次にあげるものなどは控える必要があります

・色の濃い食べ物(カレー、ケチャップを使った料理、キムチなど)
・色の濃い飲み物(コーヒー、紅茶、赤ワインなど)
・色の濃い調味料(醤油やソースなど)
・酸性のもの(炭酸飲料、柑橘類など)
・ポリフェノールを多く含む食べ物(ぶどう、チョコレート、ブルーベリーなど)

オフィスホワイトニングであれば、その日と翌日くらいでよいのですが、ホームホワイトニングとなりますと、その期間中この制限を守るのはむずかしい、そういったご感想も受けることがあります
そこまで神経質になる必要はないのですが、効果に影響されますのでお控えいただくようおすすめいたします
その点非医療ホワイトニング、セルフホワイトニングの場合は食事制限がありません
セルフホワイトニングではご自身の歯そのものに溶液を作用させませんので、セルフホワイトニング当日直後からご飲食できます
ですが、当サロンだいだいで、オーラルセラピー施術を受けられる方は、むし歯予防につながるフッソの効果を期待しまして、30分ほどご飲食をお控えいただくようお願いすることがございます

歯科医院のホワイトニングには多くの禁忌事項がある

非医療ホワイトニング、セルフホワイトニングとは異なり、歯科医院のホワイトニングには多くの禁忌事項があります
歯科医院のホワイトニングは以下の方は注意が必要です

妊娠中および授乳中の女性

ホワイトニング剤の安全性については研究が限られており、副作用や潜在的なリスクがある可能性があります
ですので妊娠中および授乳中の方は通常行うことができません

未成年者

一般的には18歳未満の未成年者の方は歯科医院でのご相談が必要です

むし歯や歯周病などがある方

歯科医院のホワイトニングは健康な歯にのみ適しています
むし歯や歯肉炎、歯周病などがある場合はまず治療をおすすめいたします

アレルギー反応がある方

ホワイトニング薬剤に含まれる成分に対してアレルギーの症状や過去のアレルギー歴がある場合は、歯科医師とご相談をおすすめいたします

弱い歯や歯の神経に問題がある方

脆弱な歯や歯の神経に問題がある場合、ホワイトニング剤が歯にダメージを与える可能性があります
ホワイトニングを受けられる前には、歯科医師のチェックを受けられ個々の状況に基づいた適切な処置を受けられることをおすすめいたします

一方、非医療ホワイトニング、セルフホワイトニングでは

むし歯や歯周病などよほど重症の病気がある方以外は、セルフホワイトニングを行うことができます
ご自身の歯が健康かどうかということは分かりにくいとおもいますので、歯科医院で健診を受けられることをおすすめいたしますが、歯医者さんが苦手な方や、ちょっと気軽にホワイトニングしてみたいなとおもわれる方は、当サロンだいだいにどうぞ気楽にお越しください

ご自身で薬剤や用具を調達しホワイトニングを行う

最近ではインターネットが普及し誰でもネット上のショッピングサイトでお買い物ができるようになりました
私も日常のいろいろなものを注文し宅配してもらい、とても便利でたすかっています
ホワイトニング剤やホワイトニング用品もよく目にしますが、ネットサイトでそれらを購入される場合は注意が必要です
それぞれの特性をあまり理解しないまま購入し使用されますと、白くならないとか痛みがでたとか、予想外のトラブルが起きかねませんので、信頼できるところから入手されることをおすすめいたします
白くならないくらいのことでしたらあきらめもつきますが、中には紫外線が含まれた光線を発する機器(主に海外製)や、効果をうたって濃度の高いホワイトニング薬剤を販売しているサイト(海外サイトからの個人輸入など)もみられますので、私は一般の方はやはりご自身で入手されるのではなく、歯科医院やホワイトニングサロンといった実店舗で施術を受けられるほうが安心かとおもいます

まとめ

ちょっと気楽に歯を白くしてみたいという方は、まずは非医療ホワイトニング、セルフホワイトニングサロンでのホワイトニングはいかがでしょうか
近ごろはエステサロンやネイルサロン、美容院、トレーニングジムなどのセルフホワイトニング設置店も増えています
セルフホワイトニングというのは、ここまでお読みいただきましたらご理解くださったかとおもいますが、歯そのものを白くするのではなく、ホワイトニング溶液を歯に塗布しLED光線を照射し、歯・人工歯の表面に付着した汚れを分解し浮かしたものを歯みがきで取りのぞくことでご自身の歯の白さが表れます
この、歯みがきで取りのぞく、というのが実はポイントで、一般的なセルフホワイトニングサロンではお客さまご自身で歯みがきしますが、ここで磨きのこしがありますとご自身の歯のお色が出てこず、白くなりません
当サロンだいだいでは、一般のセルフホワイトニング設置店とは違い、歯科衛生士である私が歯みがきをいたします
自分で言うのもなんなのですが(笑)一般の方に比べますとかなり上手に磨きますのでご期待ください
非医療ホワイトニング効果で歯の表面がとってもきれいに汚れがとれて、ご自身の歯がむき出し状態になり、当サロンだいだいで歯のトリートメントやミネラル補給のオーラルセラピーメニューを経験されますと、むし歯・歯周病や口臭を防ぐことにもつながります
歯科医院での自費メインテナンスに比べますと費用もかなりお安く、定期的に継続して通うと歯もつるつるになり衛生的な口腔内を保つことができますので、気持ちよくすごせます
結婚式など大きなイベントを控えている方や、もっと白く効果をより実感したい方は歯科医院でのホワイトニングがよろしいかとおもいます
当サロンだいだいにお越しいただき非医療ホワイトニングを受けられて、もっと白くなりたいなとご希望がございましたら、信頼のおける歯科医院へのご紹介もしていますのでご相談ください

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